ウィメンズマラソンで記念品贈呈役に キエフ出身・名古屋の男性：中日新聞Web

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、名古屋市で十三日に開かれる「名古屋ウィメンズマラソン２０２２」（日本陸上競技連盟、中日新聞社主催）に、ウクライナ人男性がゴール地点のボランティア「おもてなしタキシード隊」として参加する。首都キエフ出身の会社員ベレジヌィイ・ビタリーさん（３９）＝名古屋市西区。平和への願いを胸に秘め、完走したランナーを笑顔で出迎える。 （成田嵩憲） 名古屋・栄で六日昼、ＮＰＯ法人日本ウクライナ文化協会が開いたデモ行進。ビタリーさんもウクライナの国旗やプラカードを掲げ「ＮＯ ＷＡＲ」（戦争反対）と訴えながら歩いた。「民間人にまで危害を加えるとは思わなかった。これからも、自分にできることをやる」。行進後には流ちょうな日本語で話した。 二〇〇五年に二十二歳で来日するまでキエフで過ごした。九歳だった一九九一年、ウクライナは旧ソ連の解体で独立を果たしたが、ビタリーさんは歴史的な経緯に関心