高校野球物語2022春：「ヤンキー学校」と呼ばれた和歌山東 初の甲子園でかなう夢 | 毎日新聞

2021年秋の近畿大会準々決勝で、京都国際に勝利し、喜ぶ和歌山東の選手たち＝皇子山球場で2021年10月24日、滝川大貴撮影 2000年代に入っても「ヤンキー学校」と呼ばれた高校がある。卒業生が自らの出身高校を隠すほどだった和歌山東。学校再生には「あかんことはあかん」の精神と、野球部に託した希望があった。初めてつかんだ甲子園出場。ついに、かなう夢がある。 派手な髪の色、退学者も多数 和歌山東は大会第1日（18日）の第2試合で倉敷工（岡山）と対戦する。「選手が開会式に参加できます。雰囲気にも慣れることができるので、落ち着いてプレーしてくれるでしょう」。そう話すのは、和歌山東野球部の特別後援会会長を務める西山義美さん（65）。PTA会長として学校再生の道筋をつけた一人だ。 「いろんなドラマがありましたね」。きっかけは今から約20年前、子供が通う和歌山東を訪れたときのことだ。目に飛び込んできた光

[taketake89]

”教室の中にいる生徒は授業が始まっても4、5人程度。緑に赤に金色……。派手な髪の色が目についた。体育祭が開かれても参加しない生徒がいるのは当たり前。退学者も多いと聞き、荒れる現状を知った”