漂着クジラの骨取り出す 美浜・標本にして恐竜博物館で展示検討：中日新聞Web

美浜町竹波の砂浜で九日、標本にするために二年前に埋めたナガスクジラの死骸の一部が掘り起こされた。二時間半ほどかけて、あばら骨十五本、背骨二十三個、右の肩甲骨などを取り出した。埋めたのは砂の中で腐敗を進ませて骨のみを取り出すため。既に採取した頭などの骨と合わせて本年度中に標本に仕上げ、県立恐竜博物館（勝山市）での展示を検討する。完全な骨格標本は国内では大阪市立自然史博物館など数点しかなく、学術的にも貴重という。（林侑太郎） クジラは推定八十歳以上の雄で、体長一八メートルを超える。二〇二〇年五月に死骸の状態で同町菅浜の岩場に漂着した。県内への漂着は記録のある過去約六十年間で初めて。恐竜博の一島啓...

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「完全な骨格標本は国内では大阪市立自然史博物館など数点しかなく、学術的にも貴重という」「千載一遇のチャンス。研究や教育普及などに広く活用したい」（引用後者は福井県立恐竜博物館副館長）