遠州織物発祥、三ケ日の神社 ＣＦで紡ぐ文化財保存：中日新聞しずおかWeb

１８０１年に建造され、老朽化により修理する織殿。伊勢神宮に奉納する御衣を織ったとされる＝浜松市北区三ケ日町の初生衣神社で 遠州織物の発祥地とされる初生衣（うぶぎぬ）神社（浜松市北区三ケ日町）の文化財を守るため、地元や織物業者ら有志が、インターネットで資金を募るクラウドファンディング（ＣＦ）も取り入れて広く協力を求める保存に乗り出した。少子高齢化で地域文化の継承が難しくなる中、観光や産業の振興と保存を一体的に進め、同神社を「織物の聖地」としてＰＲする試み。市は「多くの人が地域の文化財に関わる新しい取り組みだ」と注目している。 同神社は平安時代から機織りの神「天棚機媛命（あめのたなばたひめのみこと）」を祭り、愛知県三河地方の糸を御衣（おんぞ）に仕立て、伊勢神宮に奉納してきたとされる。現在は市内の織物業者が織った布を四月の「おんぞ祭り」で清めて奉納。織物業の関係者には、こうした由緒は浸透している

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「初生衣（うぶぎぬ）神社」（https://www.ubuginu.jp/）「神社や文化財が地域の中で誇りになることが、本当の意味で保存につながる。織物の聖地として認知度を高めていきたい」（宮司さん）