＜ひまわりと羊＞第６部 バブルの積弊 （６）自助強調 社会に危機感：中日新聞Web

生活困窮者らに提供された炊き出し。コロナ禍で苦しむ失業者らが集まった＝２０２１年１２月２８日、名古屋市中区で 林勝義の葬儀は、名古屋市内で営まれた。内河恵一（よしかず）ら全国の関係者や研究者らが集まった。林を中心に訴訟をへて広がったホームレス支援の運動の輪を象徴する光景だった。内河にとっては、弁護士として「貧困」というテーマと向き合い続けるきっかけになった訴訟だった。 「四日市公害や新幹線騒音公害みたいに大きな事件ではないが、林さんという少し頼りない同い年の男が勝った。頑張れば行政を動かせる。若いときから貧困とはお付き合いしてきたけど、弁護士として帰るべき原点として貧困にたどり着いた」

[Albert_Einstein]

“「動物の世界は弱肉強食が当たり前。人間は助け合いながら弱い者を強い者に近づける仕組みを選んだはずが、社会がつまずいた時に『自分のことは自分でやれ』という考えが出てきた」”