お坊さんデニム 岐阜でもう一度 能登町で被災 副住職 前野さん：北陸中日新聞Web

技術磨いた地から「津波逃れた生地で届けたい」 能登半島地震で被災したデニム職人の前野真慶さん（３９）が、岐阜市の工場で再スタートを切った。地震と津波、火災の三重苦に見舞われた能登町白丸地区で寺の副住職を務める傍ら、境内にある工房で３年間、縫製を続けてきた。「場所が変わっても、ものづくりへの思いは変わらない。能登のために外からできることを考えていきたい」と気持ちを新たにしている。 （大高千奈） 前野さんは、大学卒業後のフリーター時代、体重が落ちてはけなくなったズボンを家のミシンで詰めたことをきっかけに、縫製の魅力に引き込まれた。２５歳の時に岐阜市本荘西の衣料品販売会社「ダブルエックスデベロップメント」に就職し、技術を磨いた。 転機が訪れたのは５年後。能登町白丸にある真言宗の遍照寺（へんじょうじ）で住職を務めていた父から「寺を手伝ってほしい」と頼まれた。退職して石川に戻り、副住職となった。檀家

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「ボーズソーイング」の前野真慶さん。「離れても、能登が好きな気持ちに変わりはない。良いものを作り続けて、何かしらのかたちで恩返しできたら」https://www.instagram.com/p/C4LLiOEvV3a/