たき火サル公開６０周年 日本モンキーセンター:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

熱々の芋を我慢して持ち、冷めるのを待つヤクシマザル（許可を得て飼育場内で撮影）＝犬山市の日本モンキーセンターで 犬山市犬山の日本モンキーセンターの名物「たき火にあたるサル」の公開が今シーズンで六十年を迎えた。ニホンザル（ヤクシマザル）が野外飼育場で暖を取る情景を、土日曜と祝日のみ午前十一時半から公開。午後二時からは焼き芋をほおばる姿も眺められる。二月二十九日まで。 たき火は一九五九（昭和三十四）年の伊勢湾台風の後片付けで始まった。当時の資料をひもといたセンターキュレーター（学芸員）の赤見理恵さん（４４）は「廃材を焼く小さなたき火のそばに職員がいると、子ザルもあたりだし、本来怖がるはずの火を代々恐れなくなった」。驚いた研究者らが「火あたり行動」と呼び観察してきた。 木曽川沿いの「犬山野猿公苑（こうえん）」が発祥地。九七年の閉苑でセンターにサルを移した後も群れの文化として、八世代にわたり受け継

[mikawa_1964]

「まったりした空気が一変するのが、焼き芋の振る舞い時間」