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チュニジア革命の「詩」と統治の「散文」:池内恵 | 中東―危機の震源を読む | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
もしある日、人々が「生きたい」と願ったら 運命は応えてくれるだろう 夜は明け染める 手鎖は切れ落ちる... もしある日、人々が「生きたい」と願ったら 運命は応えてくれるだろう 夜は明け染める 手鎖は切れ落ちる 生命を追い求めない者など、切に望まない者など 煙と消えていく、吹き散らされる アブー・カースィム・アッシャーッビー「生への願い」『生命の詩集』より チュニジアでベンアリー政権が崩壊した時、多くのアラブ世界の知識人たちがこの詩を連想したという。この詩を書いた夭折の詩人アッシャーッビー(Abu al-Qasim al-Shabbi; 仏語表記はAbou el Kacem Chebbi 1909-1934)は、チュニジアのトズールに生まれ、たった1冊の詩集を残してこの世を去った。死の遥か後の1955年にエジプトで刊行された『生命の詩集』は、アラブ近代のロマン派詩の最大の到達点とされる(M. M. Badawi(ed.),Modern Arabic Literature, Cambridge Un
2011/01/29 リンク