スペインコラム：大敗オランダ戦、栄光から挫折へ | Goal.com

９０分という時間には多くのことが起こり得るもので、栄光が挫折に、愉楽が失望に変わってしまうこともある。世界王者に君臨するスペインが、その歴史において最も屈辱的かつ悲惨な敗戦を喫することも、また然りだ。前大会決勝と同じ対戦カードとなったブラジル・ワールドカップ（W杯）・グループB第１節スペイン対オランダは、史上最高のスペインが過去の遺物となったことを表明する一戦となってしまった。 ルイス・ファン・ハールによって厳格なコレクティビティーを手にしたオランダは、ビセンテ・デル・ボスケを批判の渦中に陥れている。結果論だが、スペイン人指揮官はEURO2008、南アフリカW杯、EURO2012を制した我々のフトボル史に燦然と輝く黄金世代を過剰に信頼し過ぎた。ただ個人的に、彼には我々の英雄たちを信じ続ける権利があったように思う。そう振る舞っていなかったとしたら、不当な指揮官として扱われていたことは必至だ。

[syokichi]

無敵艦隊の栄光が、まさかこの90分で地に墜ちるとは。この後の試合である程度取り繕うことは出来るかもしれないが、今迄のスペインと同じように見られることはもうないだろう。