「真田丸」で新境地、大泉洋が演じた"理想の長男"とは

したたかな外交戦術で、小国ながら乱世を生き抜いた戦国大名の真田一族だが、関ヶ原の戦いでは、父・昌幸、弟・信繁と袂を分かち、お家存続のためにひとり、徳川家康側につくという、過酷な道を進んだ嫡男・信幸。関ヶ原後は、家康に父や弟たちの助命を嘆願し、蟄居生活を送る家族への仕送りを続けながら、松代藩主を務め、真田家を守り切った。大泉が『真田丸』で演じているのは、“のるかそるか”が家風の真田家で、家のために真面目に尽くす、理想の長男である。 朝ドラ『まれ』での愛すべきダメ親父やTEAM NACSでの舞台など、これまでのコミカルな役どころとは違った、堅いキャラクター（しかも歴史上、実在した人物）への重責感からか、キャスティング当初は大泉本人も会見の場で「とてもふざけられない。そのことを強く意識した結果、かたくなり過ぎて、うまくしゃべれない自分にガッカリしました（笑）」と心境を吐露していた。 しかし、ドラ