【ビジネス解読】中国「二人っ子」政策は経済成長を後押しできるか…「一人っ子」政策の功罪（1/5ページ）

平成２７年の国勢調査で、外国人を含む日本の総人口は、大正９年の調査開始以来初めて減少に転じた。人口減少は、経済力の衰退や社会保障制度が継続できなくなる恐れがあり、日本を含む先進国は少子化対策を本格化している。そんな中、世界でもまれな厳しい産児制限を続けてきた中国も「一人っ子」政策を今年１月に廃止し、２人まで子供を持つことを容認。しかし、経済成長に伴って養育費は高騰し、若い夫婦は子供を持ちたがらない。女性の社会進出に伴って未婚者も急増する中、果たして「二人っ子」政策の成果は…。 「男尊女卑」に拍車 「（女性の）私が生まれたとき、父がすごく残念な顔をしたと聞いています」 富士通総研経済研究所の趙?琳（チョウ・イーリン）上級研究員はこう打ち明ける。 中国が急ピッチの人口増加を抑制するため、全国レベルで一人っ子政策の検討を始めたのは１９７９年。８３年に正式導入した。 中国の農村部では昔から後継ぎの