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「防鹿柵」草原植物・昆虫の多様性回復を解明 兵庫県立大ほか
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「防鹿柵」草原植物・昆虫の多様性回復を解明 兵庫県立大ほか
森林総合研究所は4月8日、中濱直之兵庫県立大学自然・環境科学研究所講師兼兵庫県立人と自然の博物館研... 森林総合研究所は4月8日、中濱直之兵庫県立大学自然・環境科学研究所講師兼兵庫県立人と自然の博物館研究員らの研究グループが、シカの侵入を防ぐ柵(防鹿柵)を設置することで、草原内の開花植物や昆虫(チョウとマルハナバチ)の多様性が回復することを明らかにした。 霧ヶ峰に設置されている防鹿柵 柵内(奥)はシカが侵入できず、多くの花が見られる一方、 柵外(手前)にはほとんど花が見られない。 近年、ニホンジカの全国的な増加に伴い農作物や森林で被害が頻発している。これはまた、植生の破壊によって全国各地で植物や昆虫の多様性が減少傾向にあるという問題でもあり、シカの多い地域における植物多様性の保全は喫緊の課題となっている。 シカによる生態系被害は、シカの餌となる植物だけにとどまらず、植物の花を利用するチョウやマルハナバチなどといった昆虫にも及ぶ。もしこうした"訪花昆虫"が減少すると、花粉の送受粉がうまくいかず