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大正・昭和初期の祝祭記念商品の都市購買者像
一九世紀後半から二〇世紀初期の君主制国家では、王室の祝祭を記念するための商品が大量に売買されてい... 一九世紀後半から二〇世紀初期の君主制国家では、王室の祝祭を記念するための商品が大量に売買されていた。多種多様な商品が祝祭の記念品として流通し、厖大な人口がそれらに群がる光景が日本を含めて一様に拡がっていた。内外の君主制ナショナリズム研究の一部、とりわけ「伝統の発明」論を理論的枠組みとした研究群の解釈では、一連の祝祭記念商品は歴代君主の事蹟を中心とした国民的記憶を持続的に保持・想起させる重要な媒体として社会的に作用したとされる。しかしながら近代都市消費文化についての諸知見に従うと、世紀転換期の大量生産流通機構の成立が都市世界で生成した知覚と欲望の様式は、伝統性や持続性とは対称的な質を含みこんでいた。つまり近代的な経済技術機構が都市居住者たちに惹起したのは、過去ではなく新奇さや現在性を価値づける反-伝統的な態度、新しい商品を次々に欲望・忘却する反-持続的な態度であった。本稿では、この知見を参照