部活動の暴力「指導者の評価基準 見直しを」 | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞

なぜ、部活動を舞台にした暴力が後を絶たないのか。筑波大学大学院でスポーツ社会学を研究する菊幸一教授（６２）は「『伝統』という名の下に体罰を美化してきた歴史がある」と指摘する。その上で、現場で指導する教員のいびつな年齢構成を問題視。「時に体罰を認めるベテラン指導者が価値観を押し付けやすい環境にある」と強調する。 体罰について研究する筑波大学大学院・菊教授 文部科学省の統計によると、全国の高校の教員数は、１９９８年の２７万３３０７人から２０１６年は２３万４６１１人となり、１８年間で約４万人減少した。 世代別に見ると、２５歳未満から３５歳未満の「若年層」は２３．９％から２２．０％とほぼ横ばいだったのに対し、３５歳から５０歳未満の「中間層」は４７．９％から３６．４％に１１．５ポイント減少。一方で、５０歳から６０歳以上の「高齢層」は２８．２％から４１．６％に１３．４ポイントも増えた。 この年齢構成の