慰安婦の苦難胸に刻む １０月に記録映画上映 川崎 | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞

慰安婦問題についての思いを語る木瀬さん＝川崎市川崎区 元日本軍慰安婦の苦難の半生を追ったドキュメンタリー映画「まわり道」が１０月５日、川崎市中原区のエポックなかはらで上映される。慰安婦問題を巡っては歴史否定の妄言が政治家や首長からも語られ、隣国や在日コリアンへの敵視があおられている。主催の市民団体は被害者の肉声を記録し、伝え記憶していく意味をかみしめる。 上映会を開くのは「川崎から日本軍『慰安婦』問題の解決を求める市民の会」。２００９年から慰安婦問題の解決を国に促す意見書を採択するよう市議会に求めてきたが、「１０年たって実現しないどころか、問題に関する基本的な認識が社会から失われている。野党の国会議員でさえ、性奴隷として扱われた女性の人権問題であることを理解していない」。メンバーの木瀬慶子さん（６８）は声を落とす。 ８月、あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」では「平和の少女像」