真珠湾攻撃で戦死、「２階級特進」から漏れた６人の真実 史実追求の先にあったもの

１９４１（昭和１６）年１２月８日のハワイ・真珠湾攻撃で戦死認定された航空兵５５人には、冷徹なまでの「死後の選別」があった－－。７９年前のきょう、太平洋戦争の戦端を開いた戦果を受け、攻撃に加わって亡くなった彼らに対し、軍部は異例の「２階級特進」を適用した。だが、この処遇から６人だけが除かれ、１階級の進級にとどまっていたことが分かった。敵前逃亡など、あからさまな咎（とが）があったわけではない。同じ作戦に基づいて、同じ戦闘に、同じ航空部隊から参加して命を落とした兵士に、なぜ明確な格差が生じたのか。（小川 晶） 神戸新聞社の神戸本社１１階、文化部フロアの片隅に、年季の入った１台のコンピューターがある。１９９０年代のデスクトップパソコンのような、厚みのある外観。社内では「マイクロフィルム」の名で通る。過去の新聞記事が焼き付けられたフィルムを、コマ送りで見ることができる装置だ。 航空機事故を取材する新

[tsysoba]

死後もなお、成果や経歴で選別された経緯を解きほぐす。「マイクロフィルム」が歴史と化したことを示す冒頭の記述もインパクトある。

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断絶。やるせないことであるが、世代にまたがる「風化」とはこういうことなのだろうし、たとえ徒労となろうが、あがき、もがいて繋ぎとめる、時代に結えつけるのが記者や歴史家の仕事なのだろうとも。

[sumika_09]

すごい読み物だったわ。出自と死に際で選別された階級特進。