「草や虫を敵視しない」 農薬や肥料使わない「自然農」で野菜作り｜社会｜地域のニュース｜京都新聞

ニンジン、ネギ、ショウガ、里芋…。少量多品目の野菜を、農薬や肥料を用いない農法「自然農」で育てる。「味が濃い」と評され、京都市でのマルシェで人気を博す。齋藤健司さん（５１）＝京都府南丹市＝は「去年はだめだったけれど、今年は良くできたとか、毎年違うので、一喜一憂している」と鷹揚（おうよう）に笑う。 青森県出身で、伝統建築を学ぼうと京都市の専門学校へ進学。工務店に勤めた後に独立し、茶室を作るなどしてきた。一時帰郷後、京都で学んできた剣道を「改めてしっかりやろう」と思い、２０１５年ごろに戻った。仕事をどうするかと考えた時、「日本の文化、芸能の原点には自然とのつながりがある。自然に近い職が農業」という考えから、農業の世界に飛び込んだ。 丹波における自然農の先駆者と言われる伊藤博隆さんが当時住んでいた南丹市園部町へ移住。２年の修行を経て「青い森自然農園」の名で独り立ちした。 自然農では草が生え、虫が

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南丹市園部町の「青い森自然農園」