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ルラの後継者を決める「退屈」な大統領選
ブラジルでは、10月3日に行われる大統領選に国民の注目が集まっている。02年の大統領選では左派野党、... ブラジルでは、10月3日に行われる大統領選に国民の注目が集まっている。02年の大統領選では左派野党、労働党の名誉党首ルイス・イナシオ・ルラ・ダルシバが勝利したが、当時はようやく経済が回復へ向かい始めたところで労働組合出身のルラが大統領になることへの懸念が高まった。だがルラは見事に経済を回復させた。 今やGDPが2兆ドルに達するブラジルで、ルラに代わる新大統領を目指す候補は2人。1人はルラが自ら後継者に選んだ元左翼ゲリラのディルマ・ルセフ前官房長官。もう1人は中道左派の前サンパウロ州知事ジョゼ・セラだ。 世論調査では、2人の支持率は五分五分。ルセフは、ルラの中道路線を継承するためゲリラとの関係は絶ったと世間にアピール。一方のセラは、ルラ政権に極めて批判的な姿勢を取っているが、実績があるルラに比べれば経済学者のセラのほうが国民に信頼を訴えなければならないと笑う人もいる。 変化を求めない世論のム