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百戦錬磨 重慶スキャンダルに、盲目の人権活動家の脱出劇。相次ぐスパイ映画のような事件にも動じない... 百戦錬磨 重慶スキャンダルに、盲目の人権活動家の脱出劇。相次ぐスパイ映画のような事件にも動じないロック Keith Bedford-Bloomberg/Getty Images 2月6日午後、アメリカのゲーリー・ロック駐中国大使は大使館を離れて、北京市内で会合に出席していた。スマートフォンに意味深長なメールが届いたのはそのときのことだ。「盗聴されず通信できる大使館内のエリアに、直ちに戻ってください」 慌てて大使館に戻ると、待っていたのは驚くべき知らせだった。四川省成都の米総領事館に重慶市の副市長がやって来て、政治亡命を求めているという。 王立軍(ワン・リーチュン)副市長は重慶のマフィア撲滅運動の責任者を務めていた人物だが、市トップの薄熙来(ボー・シーライ)・重慶市共産党委員会書記に殺害される危険があると主張していた。薄の妻子と接点があったイギリス人実業家ニール・ヘイウッドが昨年11月に市内