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難民キャンプで暮らす人々への敬意について
<「国境なき医師団」(MSF)の取材をはじめた いとうせいこうさんは、まずハイチを訪ね、今度はギリシ... <「国境なき医師団」(MSF)の取材をはじめた いとうせいこうさんは、まずハイチを訪ね、今度はギリシャの難民キャンプで活動するMSFをおとずれた。そして、アテネ市内で最大規模の難民キャンプがあるピレウス港へ向かった> これまでの記事:「いとうせいこう、『国境なき医師団』を見に行く 」 前回の記事:世界の困難と闘う人々の晩餐─ギリシャの「国境なき医師団」にて ピレウス港へ行く 翌7月17日の朝には、トルコの東隣アルメニアで武装グループが警察施設を占拠したというニュースがあった。日々きな臭くなっていく世界の中で、俺と谷口さんは宿舎のリビングで前日買ったパンを食べ、ヨーグルトを食べ、コーヒーを飲んだ。 その日はアテネ南西部にあるピレウス港へ出かけることになっていた。そこに市内では最大規模の難民キャンプがあるからだった。 宿舎を出て、なじみ始めたガタガタ道を歩き、アンベロピキ駅まで行った。途中の気