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カタルーニャ「殉教戦略」の嘘
州首相を解任されたプッチダモン(中央)はスペインを出国し、ブリュッセルで会見を行った Yves Herman... 州首相を解任されたプッチダモン(中央)はスペインを出国し、ブリュッセルで会見を行った Yves Herman-REUTERS <中央政府による抑圧を強調することで国際社会の同情を誘う独立派の狙いは成功しそうにない> カルラス・プッチダモンが打って出たのは、いわば政治的な「殉教戦略」だ。 スペイン北東部のカタルーニャ自治州首相だった彼は10月末に州議会に対し、カタルーニャの独立を宣言する決議案を採択するよう求めた。これに対して中央政府はプッチダモンを解任し、カタルーニャの自治権の一部を停止した。 プッチダモンは、州議会が決議案を採択すれば、中央政府が憲法155条に基づいて、カタルーニャの警察や司法の権限を停止することが分かっていたはずだ。155条が発動されれば、中央政府はプッチダモンと州の閣僚らを訴追することもできる。有罪になれば、プッチダモンは反逆罪で最長30年の禁錮刑に処せられかねない。