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ローマや北京はなぜ「崩壊」しなかった? 古代都市から「持続可能性」を学ぶ
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ローマや北京はなぜ「崩壊」しなかった? 古代都市から「持続可能性」を学ぶ
メキシコの都市国家テオティワカンの滅亡とともに各集落は廃墟と化した MICHAEL E. SMITHーSLATE <何世... メキシコの都市国家テオティワカンの滅亡とともに各集落は廃墟と化した MICHAEL E. SMITHーSLATE <何世紀も存続している古い都市の特性は、現在の世界の各都市が「気候変動」という難題を乗り越える重大なヒントになる> ご記憶だろうか。古代アステカ帝国の都テノチティトランも、最初は湿地帯に囲まれた小さな町だった。しかし度重なる征服や疫病、日照りや洪水をどうにか生き延びて、今や世界有数の大都市(現在のメキシコシティ)になっている。実に感慨深い。 学生を連れて近くの有名な遺跡を訪ねるたびに、私は思う。あっさり滅んでしまう都市が多々あるなかで、テノチティトランや北京、あるいはローマのような都市が何世紀にもわたって繁栄を持続できた秘訣は何なのかと。 長年にわたる遺跡調査で気付いたのは、短命に終わった都市のほうが長命の都市よりもはるかに多いという事実だ。なぜなのか。一部の都市がさまざまなス