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猫はどこからやってきた?「愛すべきネコ君」と人間との共同生活の不思議な歴史に迫る
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猫はどこからやってきた?「愛すべきネコ君」と人間との共同生活の不思議な歴史に迫る
<農耕生活の始まりがアフリカヤマネコを人間と同居するイエネコにしたが、何より変わったのは身体的特... <農耕生活の始まりがアフリカヤマネコを人間と同居するイエネコにしたが、何より変わったのは身体的特徴よりその行動だった> 何年か前、アフリカで本物のサファリを楽しむ機会があった。暗黒の草原に繰り出してライオンやヒョウ、ハイエナといった猛獣の様子を観察するのは最高にスリリングだ。 ところが、闇をかき分けて進む私たちの車のスポットライトに照らし出されたのは、もっと小型のネコ科の動物だった。細身で、毛は黄褐色、かすかに斑点か縞(しま)みたいなのが入っていた。まぶしそうにこちらを見て、次の瞬間には身を翻し、ダッシュで闇の奥へと消えた。 誰かのペットが迷い込んだのか? 最初はそう思った。でも特徴を探ると、イエネコ(家畜化したネコ)にしては脚が長いし、立派な尻尾の先端が黒い。アフリカヤマネコだ。 筆者は進化生物学者で、専門は爬虫類。特にトカゲ類の自然淘汰を研究してきた。しかしネコとの付き合いはもっと長く