日大の病巣を「ルポ大学崩壊」の著者が抉る「スポーツ優遇の無法地帯にメスを入れない限り…」｜日刊ゲンダイDIGITAL

いまだ混迷が続く日大アメフト部の違法薬物事件は、一部活の不祥事という範疇を超え、大学のガバナンス問題にも発展している。著書に「ルポ大学崩壊」（ちくま新書）がある、ジャーナリストの田中圭太郎氏は一連の問題をどう見ているのか。 ◇ ◇ ◇ ──4日に林真理子理事長が謝罪会見を行いました。 「改革案、改善点など出るには出ましたが、曖昧すぎる、という印象ですね。第三者委員会の調査報告書が出てから初めての会見でしたが、はっきりしたことをほとんど言わずじまいでした。競技スポーツ部の扱いに関しても、どこまで改革、改善に着手できるか疑わしい。この競技スポーツ部の扱いが、田中英寿元理事長時代から続く日大の大きな問題のひとつです」 ──日大の組織図を見ると、学長、副学長が統括する部署ですね。 「現在の私立大学は、おおざっぱに言えば理事長と学長の2人のトップがいます。しかし、日大の競技スポーツ部は学長の管轄

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スポーツ優遇は日本全体の問題ですよね。スポーツに関わる予算はつけられるものならいくらでもつければいいんですが、それがスポーツと関係ない学業の評価にまで影響してくるのはダメでしょう