辻惟雄（15）又兵衛と格闘 「山中常盤」は真筆か 戦前からの難題に挑む - 日本経済新聞

岩佐又兵衛の絵巻「山中常盤物語絵巻」は主人公が牛若丸（源義経）。室町時代の御伽（おとぎ）草子を下敷きにした絵物語だ。平家討伐を企てて奥州に向かう牛若丸を案じて母の常盤御前（ときわごぜん）が侍従の女を連れて後を追うが、ふたりは美濃の山中で6人の盗賊に襲われて、身ぐるみはがされたうえ、惨殺されてしまう。これを知った牛若丸は盗賊を皆殺しにして、やがて大軍を率いて平家を討つために上洛（じょうらく）する

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“ほかに「山中常盤」の続編ともいわれる「浄瑠璃物語絵巻」もあった。これも極彩色の超細密描写だ。さらに「山中常盤」以上に血なまぐさい「堀江物語絵巻」も全巻調査することができた。ありがたいことだった。”