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サリドマイドパラドックスを説明 ~鏡像異性体を持つ医薬品の使用に警鐘~|国立大学法人名古屋工業大学
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サリドマイドパラドックスを説明 ~鏡像異性体を持つ医薬品の使用に警鐘~|国立大学法人名古屋工業大学
皮肉なことに,1950年代,胎児に重篤な四肢奇形を起こした薬学史上最悪のくすりであるサリドマイドは,... 皮肉なことに,1950年代,胎児に重篤な四肢奇形を起こした薬学史上最悪のくすりであるサリドマイドは,今では世界のがん患者を救う希望のくすりです。ただし,サリドマイドが持つ催奇形性は消えたわけではありません。サリドマイドには右手型と左手型の鏡像異性体が存在します。このうち,左手型にのみ催奇形性があると報告されています。しかし,サリドマイドは右手型であろうが左手型であろうが,からだの中でそれらの平衡混合物になるため,実際にはどちらを使用しても同じ結果になるはずです。この矛盾「サリドマイドパラドックス」は,これまで説明することが出来ませんでした。柴田哲男教授らは,生体内自己不均一化現象を用いてこのパラドックスを説明することに成功しました。この成果は,安全なサリドマイドの開発研究を進めるうえで大きな弾みになると期待出来るだけでなく,鏡像異性体の存在する医薬品の扱いに警鐘を鳴らすことになると考えます