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RIETI - 途上国の貧困削減における政府開発援助の役割
本稿では、RIETIプロジェクト「開発援助の経済学」研究会の成果を踏まえ、政府開発援助と経済成長・貧困... 本稿では、RIETIプロジェクト「開発援助の経済学」研究会の成果を踏まえ、政府開発援助と経済成長・貧困削減の関係についての研究を概観し、今後の展望を行う。途上国への国際的な資金の流入については、一般に経済発展に伴ってODA(政府開発援助)から FDI(直接投資)や銀行貸付の増加へとシフトする傾向がみられる。たとえば、依然ODAが大きな比重を占めている南アジア地域でも、1980年初頭のインドの経済自由化以降は銀行貸付やFDI・株式投資が増加している。こうした大局的な国際資金移動の観点から、本稿においては、ODAが貧困削減を達成するために必要と考えられる、3つの必要条件について論ずる。第1の条件は、ドナー側の意思決定の問題として、相対的に発展した国ではなく、貧困が重要な課題となっている国々に対して援助が割り振られているということだ。2つ目は、直接にであれ間接的にであれ、ODAが受益国の経済成長
2010/12/03 リンク