＜西九州新幹線開業１年＞首長に聞く（３）鹿島市・松尾勝利市長 上下分離で市民の負担増 さらなる利便性低下懸念 | 行政・社会,暮らし・文化 | 佐賀県のニュース | 佐賀新聞

－並行在来線となる長崎線（江北－諫早）の上下分離から１年がたつ。市民の暮らしへの影響は。 市民から「特急が減って不便になった」という声をよく聞く。高校に出向いて生徒に直接話を聞いたが、通勤通学でもこれまで直通だったのが、江北駅で乗り換えなければならず、負担が増えたとの声が上がっている。鹿島市はものづくりのまちで、出張での利用や全国から市内の企業を訪れるお客さんがいるが、帰りの電車がなくて、わざわざ武雄温泉駅や江北駅、嬉野温泉駅まで（企業側が）車で送るケースもあり、企業活動にも影響は出ている。 －課題として考えていることは。 現状では、簡単には便数が増えるとは考えていないが、江北駅での乗り換えをスムーズにいくようにしたり、駅をＩＣカード対応にしたりするなど、利便性を高める工夫は必要だ。現行ダイヤでは博多発肥前鹿島行きの直通の特急の最終は午後７時３７分発で、もう少し遅い時間帯の特急が欲しい。