論説コラム・風速計 「夢の超特急」はいつ？ 石破首相誕生で変わるか 論説委員長・松村健次 | 山陰中央新報デジタル

１９６４年１０月１０日に開幕した最初の東京五輪から６０年。それに合わせて完成した東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線も、今月１日で開業６０周年を迎えた。 人間で言えば「還暦」。ちなみに今月１日に発足した石破内閣では、こども政策担当相の三原じゅん子参院議員が“同級生”だ。テレビドラマ「３年Ｂ組金八先生」で活躍していた１０代の俳優当時を知るだけに、「あの不良生徒役が大臣に。変われば変わるものだ」と時の流れの速さを実感する。 新幹線も激変した。「夢の超特急」と呼ばれた開業時の最高時速は２１０キロ。東京－新大阪間の所要時間は４時間だったが、現在は最短２時間２１分まで短縮された。６０年間の延べ輸送人員は７０億人にも上るという。 東海道新幹線を皮切りに、新幹線網は全国に拡大。今年３月には北陸新幹線の金沢－敦賀（福井県敦賀市）間が延伸開業し、沿線はにぎわっているようだ。 そんなニ...