【小笠原で震度５強】停止エレベーター２万基近くに 専門家「国がレベル別の対応指針を」

小笠原諸島（東京）西方沖で起きた巨大地震で、首都圏を中心に高層ビルやマンションなどで停止したエレベーターは２万基近くに上ることが１日、各管理会社の集計で分かった。エレベーター停止後の避難対応などは建物の運営会社に任されているが、懸念される首都直下地震などに向け、専門家は「地震のレベル別に国で対応指針を定める必要がある」と指摘する。 今回の地震では、エレベーター管理大手だけで、三菱電機ビルテクノサービス約７５００基▽日立ビルシステム約５８００基▽東芝エレベータ約５千基▽フジテック約１千基の停止を確認。他企業を合わせれば２万基を超えるとみられる。 現行法は、一定の揺れを感じると最寄りの階で止まるようにすることを義務付けているが、停止後の利用者対応について、国は「統一のルールは難しい」と指針などは定めていない。 今回、六本木ヒルズ（東京都港区）では、５２階の展望フロアに数百人が取り残され、技術者