「死の真相もろとも遺体を埋めた」 相模原死体遺棄事件 検察側が被告に懲役２年求刑

相模原市の墓地に東京都新宿区の職業不詳、阿部由香利さん＝失踪当時（２５）＝の遺体を埋めたとして、死体遺棄罪に問われた渋谷区の飲食店アルバイト、佐藤一麿（かずまろ）被告（３０）の論告求刑公判が４日、東京地裁（芦沢政治裁判長）で開かれ、検察側は懲役２年を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。判決は１２月４日。 検察側は論告で「阿部さんの死の真相もろとも遺体を遺棄しており、事実関係は判然としない部分もあるが、自己保身のための悪質で計画的な犯行だったことは疑いようがない」と指摘。一方、弁護側は「墓地に埋めた上、遺体にお守りを添えるなど供養の気持ちがあった。他の死体遺棄事件と比べ悪質性は低い」などとし、執行猶予付き判決が相当だと主張した。 論告などによると、佐藤被告は平成２５年７月１９日、静岡県富士市の農業、秋山智咲被告（２３）＝同罪で分離公判中＝と共謀し、秋山被告が借りていたマンションで同