「水木十五堂賞」に四代目旭堂南陵さん

「大和の生き字引」と呼ばれた水木要太郎（十五堂）の功績にちなみ、歴史や文化資料の収集などで社会貢献した人物を表彰する「水木十五堂賞」（奈良県大和郡山市など主催）の第８回受賞者に、講談師の四代目旭堂南陵（きょくどう・なんりょう）さん（７０）＝兵庫県西宮市＝が選ばれた。講談に関する研究を評価された南陵さんは「芸に関しては多く受賞していますが、私自身の博士論文にスポットを当てていただいたことは無上の喜びです」としている。 水木要太郎は幕末に現在の愛媛県伊予市で生まれ、明治２３年に奈良県に移住して以来、大和郡山市に居を構え、奈良女子高等師範学校教授や奈良帝室博物館学芸委員などを歴任。大和の歴史研究を進めながら、多くの文人や芸術家と交流し、中近世の古文書や近世の刊本、文化人の書状など約７千点を収集した。賞は平成２４年度に創設され、これまでに博物学者の荒俣宏さんや歌舞伎俳優の四代目市川猿之助さんらが受