【土井麻由実のＳＭＩＬＥ ＴＩＧＥＲＳ】阪神Ｄ８・藤谷、安芸で虎党の列を作ったサービス精神

タイガースに密着取材するフリーアナウンサー、土井麻由実のコラム「ＳＭＩＬＥ ＴＩＧＥＲＳ」がスタート。毎週若虎のとっておきのエピソードや裏話を紹介します。 阪神のファームは２月２８日まで、安芸市営球場でキャンプを行った。その室内練習場である安芸ドーム横の坂道には、毎日行列ができていた。選手のサインを求めるファンの列だ。そこで連日、サインをしている選手がいた。ドラフト８位の藤谷洸介投手（パナソニック）だ。多い日には１００人を超えるファンにペンを走らせていた。なぜ毎日、藤谷投手はサインをしているのか。 わけはこう。１月の新人合同自主トレで左太もも裏を痛め、リハビリトレーニングも兼ねて球場から宿舎まで３０分ほどの距離を歩いて帰っていたのだ。車だと列の横を通過することもできるが、歩いているとさすがに振り切って帰ることはできない。 藤谷投手自身、サービス精神が旺盛なのだろう。嫌な顔ひとつせず、サイン