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ブーガルーは誰のものか──人と文化の混淆を象徴した言葉が「内戦」の符牒になるまで
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ブーガルーは誰のものか──人と文化の混淆を象徴した言葉が「内戦」の符牒になるまで
タイトルはこうしたが文章の流れは逆コースだ。最近よく目につくようになった「ブーガルー」という言葉... タイトルはこうしたが文章の流れは逆コースだ。最近よく目につくようになった「ブーガルー」という言葉には歴史がある。その意味の変遷を、現在を起点に過去へとさかのぼって見直していく。 このテーマでは音楽批評ユニットLL教室のハシノさんが先にすばらしいブログ記事を残している。蛇足覚悟で書くのは、僕が音楽としてのブーガルーが大好きで、アメリカの新興極右勢力に名前を奪われたことへの憤りを抑えられないからである。 2020年のいま、ブーガルーは「第2次内戦」やそれを望む武装勢力を指しているのかもしれないが、本来は最高の音楽を意味するイカした言葉なのだ。 1960年代に花開いたブーガルーの担い手ジョー・バターン、ウィリー・コローン & エクトル・ラボーと、1970年代から活躍するダンス・チームのエレクトリック・ブーガルーズ ●新興の極右過激派 “ブーガルー・ボーイズ” 最近、日本のメディアでも「ブーガルー