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結晶の鎧まとう酵素?!―酵素の簡便な合成と長期保存を一挙に実現―
ポイント 酵素の合成から単離、保護までを細胞内で一貫して完結 酵素をタンパク質結晶の鎧に包むことで... ポイント 酵素の合成から単離、保護までを細胞内で一貫して完結 酵素をタンパク質結晶の鎧に包むことで、長期安定保存を達成 不安定な酵素保存やタンパク質のリサイクル触媒、経口薬、ワクチンへの応用期待 概要 東京工業大学大学院生命理工学研究科の安部聡助教、上野隆史教授と京都工芸繊維大学の森肇教授らの研究グループは、細胞内で生じるタンパク質結晶化現象[用語1]を利用し、酵素の合成、単離保護までを一貫して細胞内で行う手法を開発した。これまで、酵素の産業利用で問題とされていた、煩雑な操作性と長期安定保存の困難さを一挙に解決する技術として期待される。 具体的には、昆虫ウィルス[用語2]が細胞感染時に作り出す多角体[用語3]と呼ばれるタンパク質が細胞中で結晶化するのと同時に、同じ細胞で、多角体結晶に親和性の高いタグペプチドを組み込んだ酵素を作り出し、結晶に内包させた。さらに、多角体のアミノ酸置換によって、
2015/10/29 リンク