多くの民間人を犠牲にした人物がロシア軍の作戦司令官に ウクライナ東部掌握へ態勢立て直しか：東京新聞 TOKYO Web

【キーウ共同】ロシアのプーチン大統領がウクライナ軍事作戦を統括する司令官に南部軍管区のドゥボルニコフ司令官を任命したと米欧の主要メディアが９日報じた。米欧の当局者らが確認したという。作戦統括の司令官任命は侵攻後初めて。ウクライナ東部の掌握を目指し、部隊間の連携を強化して態勢を立て直す狙いとみられる。 ウクライナのゼレンスキー大統領は９日「勝たなければ弱い立場に立たされる」と首都キーウ（キエフ）の大統領府でＡＰ通信のインタビューに述べ、停戦交渉を有利に進めるためにも徹底抗戦する考えを強調。米欧に軍事支援拡大を求めた。 ドゥボルニコフ氏は２０１５～１６年、内戦中のシリアで政権軍を支援する軍事作戦を指揮し、人口密集地周辺への爆撃で多くの民間人死傷者を出したことで知られる。同氏の指揮下でウクライナの民間人の犠牲者が増える恐れがある。