エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント1件
- 注目コメント
- 新着コメント
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
<書評>『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝 陀田(だだ)勘助』吉田美和子 著:東京新聞 TOKYO Web
ビラは天にむかってバラ撒(ま)くものだ。言葉が天空で砕け散り、その破片がひらひらと舞いおりる。街... ビラは天にむかってバラ撒(ま)くものだ。言葉が天空で砕け散り、その破片がひらひらと舞いおりる。街頭には足並みをそろえて歩く人びと。国家や会社の命令に従うのはあたりまえ。そんな人びとが突然、足並みをみだす。我を忘れて踊り狂う。手をのばし、ピョンピョン跳びはねて、つかんだ紙片をまた空にむかって投げつける。現にあるものの秩序を破壊せよ。ビラは精神の爆発なのだ。 本書は一九二〇〜三〇年代のアナキズム詩人、陀田勘助の評伝である。友人からはダダカンとよばれて親しまれていた。著者はかれの詩をこう評している。「その率直と真摯(しんし)が、反抗の原形として優しく光る」。民衆を虐げる権力への憤り。その荒ぶる魂が直接的に表現されるのだ。たとえば関東大震災後、労働運動家や朝鮮人の虐殺に怒り悶(もだ)えたダダカンは、こんな詩をかいている。「地球の心棒に/ダイナマイトをつめこんで/変な思ひつきだ!」。ド直球である。こ
2022/08/07 リンク