シナリオ再構築へ正念場／八戸市中心街の再生｜時論｜Web東奥

八戸市中心市街地の空洞化が加速し、地元関係者や市民が危機感を強めている。昨春の百貨店「三春屋」の閉店に続き、昨秋以降も老舗文房具店や、20年以上親しまれた眼鏡店が閉店した。旧商業ビル「チーノはちのへ」一帯では再開発事業が進むが、活性化は楽観できる状況にはない。 衰退に歯止めがかからないのか、数年間で底を打ち反転回復できるのか、正念場を迎えている。「はっち」「マチニワ」など大型施設を整備した市はもちろん、商工会議所、関係団体は中心市街地の未来像を探り、再生に向け挑戦する努力を続けてほしい。 活性化への道筋を探ろうと、まちづくり活動を進める市民グループ・八戸地域社会研究会は先ごろ、フォーラムを開いた。報告された昨年度実施の市民アンケート（回答者814人）でも厳しい現状が浮き彫りになった。 中心市街地を訪れる目的（複数回答）で「買い物」と答えた人は34％。1999年度に実施した同様のアンケート（