1980年12月逗子開成高八方尾根遭難事故の真相――二つ玉低気圧のちドカ雪のち晴れ、動かなければ助かったかも

1980年12月逗子開成高八方尾根遭難事故の真相――二つ玉低気圧のちドカ雪のち晴れ、動かなければ助かったかも 1980年12月に起きた逗子開成高校八方尾根遭難事故の真相と過去のデータを紐解くと、さまざまな教訓が見えてくるという。その中でも特に重要なのが「内陸部にある山岳では12月のドカ雪に注意、しかし12月のドカ雪は待てば止む可能性が高い」ということである。 ヤマケイオンライン読者の皆様、山岳防災気象予報士の大矢です。秋山シーズンが過ぎて、いよいよ冬山シーズンに入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。冬山というと風雪が付きものですが、吹雪に耐えて、道なきルートをラッセルで切り開き、辿り着いた頂上はまた格別なもので、冬山の醍醐味でもあります。 アタックが無理な場合には安全に撤退することも冬山では重要な技術の一つであり、そんな時には山は「またおいでよ」と語りかけてくれます。しかし一歩判断を誤る

[songanman]

"27日は動かずに第二ケルンのテントで停滞するのが、冬山経験の乏しい逗子開成高校パーティーとしてはベストの選択肢であったように思われます。30日に自衛隊ヘリによって逗子開成高校のテントが発見されている"。