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待ちつづける - 未来の蛮族
とある駅の改札口に、誰かを待ちつづける男がいる。男の顔に刻まれた皺は深いものだったけれども、その... とある駅の改札口に、誰かを待ちつづける男がいる。男の顔に刻まれた皺は深いものだったけれども、そのからだつきは頑健そのもの、といった雰囲気で、相当な強度の肉体労働に長年従事していたのだろうことが想像できる。中年も半ばを過ぎて、老人の半歩手前、といったところだろうか。男は、くすんだ色の服を身につけていた。つまり彼は、どこの街にでもいるような男だった。 おれははじめのうち、その男のことなんてまるで気に留めていなかった。けれども、すこしずつ、何か変だな、と思うようになった。というのも、おれがその駅を訪れるときはいつでも、その男の姿が改札口にあるのだ。きっと、彼は来ることのない人を待っているのだろうとおれは考えるようになった。 もちろん、すれちがいざまに何となくそう思っただけのことで、彼の境遇について深く想像力を巡らせたわけではない。何といっても、おれは彼の待ち人ではないし、おれには来るはずのない待
2011/01/02 リンク