「阪神大震災でも５００人救えた」…羽田などに臨時医療施設、整備進まず - MSN産経ニュース

大規模災害時、被災地で治療困難な重傷者を被災地外に搬送するまでの間、高度医療機材で応急措置を施すため空港や公園などの搬送拠点に設置する「臨時医療施設」（ＳＣＵ）の整備が難航している。 「阪神大震災の死者のうち５００人は、迅速に高度治療を施せば救命できた」との分析に基づき東海・東南海・南海、首都直下地震に備え１１都県が羽田空港など計１７カ所に設置する計画だが、内閣府によると財政難などが壁になっている。 ＳＣＵは、空港やヘリコプターが発着できる公園などに人工呼吸器や超音波診断装置などの機材や医薬品を備蓄。有事に災害派遣医療チーム（ＤＭＡＴ）が使用する。 中央防災会議が平成１５年に整備方針を決定。政府作成のモデルは、簡易ベッド４０床など重傷者の応急措置が可能な態勢だが、５千万〜８千万円の費用がかかる上、医療機材は定期的な保守点検が欠かせないなど自治体の負担が大きい。 静岡県は、静岡空港などにＳＣ