墜落ヘリ、中止要請振り切り出動か - MSN産経ニュース

岐阜県高山市の北アルプスで県の防災ヘリコプターが墜落、３人が死亡した事故で、県防災航空隊が、現場の危険性などを考慮し出動を見合わせるよう求めた岐阜県警の要請を押し切る形で出動していたことが１９日、分かった。出動の経緯について、横井篤副知事は「職員の記憶があいまいなので確認中だが、（現時点で）問題という認識は持っていない」としている。 防災ヘリの出動に関し、岐阜県は必要に応じて県警と協議するよう内規で規定。事故が起きた１１日、消防を通じて救助要請を受け、防災ヘリを出動させる意向を伝えた県に対し、県警側は標高３千メートル級の高地の現場の危険性を考慮し、県警ヘリが出動するまで待機するよう要請。これに対し、県は県警の出動には時間がかかるとして、防災ヘリを出動させたという。死亡した県防災航空隊の操縦士ら３人はこれまで、３千メートル級での救助経験がなかったことが分かっている。