石塚武生さんを悼む 触れ合い、現場にこだわったタックルマン - MSN産経ニュース

ラグビーというスポーツの特徴の１つは、ボールを持った相手に接触し、倒すタックルにある。敬意を込めて「タックルマン」と呼ばれた石塚氏。どこまでも、直接人と触れ合うことができる現場にこだわった。 高校３年でラグビーを始めると、フランカーとして早大で活躍し、大学４年で日本代表入りした。語り継がれるのは、１９７９年５月１３日のイングランド戦。素早いサポートなどでチームに貢献、ラグビーの母国に１９−２１と肉薄した。身長１７０センチと小柄ながら、どんな相手にも果敢に向かっていく姿は、味方をどれほど鼓舞したことか。 大学時代には慶大の選手として石塚氏の早大と対戦し、日本代表ではチームメートとしてともに戦うなど、親交が深かった上田昭夫氏は「とにかく純粋でがむしゃら。プレーでも、生き方でも」。現場へのこだわりも、そんな性格の表れだった。 伊勢丹、早大で監督を歴任し、２００１年からは日本協会職員として、普及育