欧州の視点―知的財産トピックス 特許の「防人（さきもり）」 欧州特許異議申立て

特許・知財トピックス（欧州、米国、アジアの知財トピックス）。海外とくに欧州からの視点をとりいれたいと思います。 ドイツの出張から帰られたある知財部門のかたがたと雑談をしていました。 欧州特許の場合、公開から9ヶ月の間、第3者による異議申立てができます。そのときのお話です。欧米の有力企業は自社の重要特許の優位性を継続して確保するため、丁寧に特許ウオッチをしています。どの特許もいうわけではありませんが、特に次世代の標準規格となるようなコア技術分野にまつわるところは実によくみているようです。ある社のめだつ特許が公開されると、すみやかな対抗活動が開始され、ヨーロッパ特許庁の異議審査部での異議手続に進むことがあります。 ミュンヘン駅から西のほうにあるヨーロッパ特許庁(EPO)で、その異議申し立てが審査されます。 異議を述べた側も、異議を唱えられた側もその審理のために、それぞれ3ヶ月以上をかけ準備をか

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たったの１日で決まってしまうのか。恐ろしい