X線天文衛星「ひとみ」はなぜ失敗したか(2) 引き継ぎ不足が招いた運用ミス | sorae.jp : 宇宙（そら）へのポータルサイト

宇宙航空研究開発機構（JAXA)のX線天文衛星「ひとみ」喪失事故に関する解説の2回目となる今回は、「ひとみ」の開発から運用にかけての、組織的な問題を見ていくことにする。 設計者はリスクを知っていた 前回の解説で、「ひとみ」は天文衛星としての観測能力を高めるため、いろいろな点で性能を優先した余裕のない設計をしていたことを指摘した。しかし当然のことだが、そのような設計をした当人は、それがリスクになることを誰よりも知っている。 「ひとみ」が最初に姿勢を乱したのは、衛星の姿勢を測定するセンサー「スタートラッカ（STT）」が不意にリセットしてしまったことだった。しかも、そのときに過剰な姿勢修正をしてしまい、STT復帰後に誤差が大きくなったことを検出したソフトウェアは、STTが故障したと判定。予備のSTTに切り替えると姿勢が変動して観測に差し支えることから、切り替えは行わないようになっていた。 このよ

[halca-kaukana]

運用のあちこちで重要なことが引き継がれずトラブルに繋がった。｢作業の重要性を考えるとJAXAから作業手順の確認や文書化の指示といった管理が不足していた｣

[ka-ka_xyz]

「手作業で絶対値に変換」ってステップが入ってる段階でもうダメダメというか、研究室で学生が書いてるスクリプト的なノリなんじゃないかって気が。

[minoton]

一気に身近に感じられる内容になったけど、Try&Errorが効かない作業にしてはねえ…

[ROYGB]

「失敗百選-単位系の取り間違いで火星探査機が行方不明」 http://www.sydrose.com/case100/287/

[filinion]

「原因は数値の転記ミス」と聞いて、「そんなのチェックしないのかな」と思ってたのだけど、「マイナスの数値も絶対値に直して入力」というルールがあって、それが引き継がれてなかったのか…。それは人災すぎる…。

[kamei_rio]

"性能を上げる代わりに監視が必要という考えで設計された" けれども実装されず、の理由は予算なのか期間なのか技術なのか