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2012年８月２日、熊本。前日まで居座っていた台風の影響が残り、練習場では時折、突風が吹き荒れて、わさわさと木々を揺らしていた。 ボールを受ける彼の所作にはどこにも力みが見えず、隙がない。パスを巧妙に引き出しては味方の足元に落とし、流れるような動きでディフェンスラインの裏に走り込む。ＦＷの基本的な動作だが、滑らかかつしなやかで美しくさえある。相手選手が「潰してやる」と意気込んで向かってきても、その力をはたきこむようにいなす。 ＜ピッチにはたくさんの矢印がある。強く向かってくる矢印は受け流せばいい。敵の矢印が来ていないところでプレイする＞ 30歳を過ぎてから、彼はその境地に到達することができたという。2011年シーズンにはＪ１リーグ優勝、そして世界クラブＷ杯も経験。ベテラン選手は、久方ぶりに全国的な脚光を浴びている。 「結局、自分は反骨心がエネルギーになっている。負けねぇぞ、というのがあるか

[kruspemilano]

涙なしに読めません…。

[Aoba]

北嶋秀朗の歴史

[tanio00]

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