スポーツナビ｜欧州サッカー｜イングランド［プレミアリーグ］｜デ・ヨンク事件でクローズアップされた“兆候”（１／２）

その“兆候”は、おそらく昨シーズン前半戦に芽吹いていた。近年にないゴールラッシュ、点の取り合い、あるいは続発する大勝と大敗、そして引き分けゲームの激減――。突如として、プレミアリーグは勝つことに、得点を重ねることに貪欲（どんよく）な、スペクタクル・エンタテインメントの戦場になったかのようだった。プレーヤーたちが何かに突き動かされていたためだとすれば、それは同時にファンのアドレナリンを増幅させるのにも大きく寄与したことだろう。いわば、“飛ばしすぎ”による熱に浮かされていたかのように。 それを思うと、年が変わった後半戦に入って総体的に多くのプレーヤーが調子を落とし、故障事件が頻発し、ひいては、少なからず南アフリカでの代表チームのパフォーマンスにも影を落としたと考えられなくもない。だとすれば、クリスティアーノ・ロナウド脱退後のマンチェスター・ユナイテッドで轟然（ごうぜん）とゴールを量産し始めな

[daiyusaku]

ｴﾄﾞｱﾙﾄﾞ､ﾗﾑｼﾞｰの時点で何らかの動きがあるべきだった