市が“危険手当”新設へ

群馬県沼田市はクマの捕獲など動物対策で「著しく危険な業務に直接従事した職員」を対象に、4月から日額300円を支給する「有害鳥獣捕獲等作業手当」を新設する方針を固めた。1日開会の定例市議会で職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正案を提出した。 同市内では昨年、クマが大量出没し一昨年の6頭を大幅に上回る103頭を捕獲。市は初のツキノワグマ警戒本部を設置し、対応に追われたが、リンゴやブドウなど農作物の被害額は約4300万円と過去最多だった。 担当の市農政課の職員は夏から秋にかけて被害調査や捕獲で大忙し。早朝から休日返上で連日のように激務をこなした。 財政難の中、同市は市長給料カットや職員の特殊勤務手当見直しなど行財政改革に取り組んでいるが、昨年のクマ騒動を背景に、市総務課は「危険な業務であり、必要な手当」と判断した。手当はクマだけでなく、サルの捕獲にも適用されるという。 クマ撃退グッズはOut