杉並区・教育への挑戦〜その４〜

〜数十年後を見すえた「今」そして「これから」〜 山口 そうした教育の「カスタマイズ」って、現行の制度の範囲内でも結構可能なんです。 もっとも、今学習指導要領では、標準実施時数って最低実施時数と規定されてるじゃないですか。でももしそこをもっと柔軟にできれば、教育課程編成をもっと弾力的にできるようになると思うんですよね。もちろん、今やるのは時期尚早だと思っているし、それによって生じるであろう無視できない格差の問題を常に考えておかなければならないけど。 苫野 これを学ぶのにどれくらいの時数をかけなさい、という規定を弾力化すれば、もっともっと個や集団に応じてカスタマイズできるようになるということですね。 山口 あとそれで言うと、現行の義務標準法って、学級数に対して教員数が決まりますよね。多くのところで議論されているように、子どもの数に対して教師の数を決めていくことができるようになれば、このカスタマ

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