第５回「国民を欺く警察発表はやめるべきだ」 MouRa│直言, 警察│黒木昭雄「真実の臨界点」

さる８月４日午後１時10分、和歌山地裁第一法廷で和歌山県警のＡ元警部補（36）＝逮捕後懲戒免職＝を被告とする警察官同士の「強姦未遂」事件の初公判が開かれた。検察官による起訴状の朗読のあと、裁判長が、「事実と違っているところはありませんか？」とＡ被告に質（ただ）すと彼はうなだれるようにして「はい」と答え、起訴事実を全面的に認めた―― だが、この事件の裏側にはまたしても警察発表を悪用した、事実の隠蔽工作が行われていたのだ。まずはそれらを念頭において以下の記事を読んでほしい。 Ａ被告は和歌山市に隣接する和歌山県岩出市に住んでいる。妻子はいたが、事件前に離婚し１人で暮らしていた。そして事件があった今年５月13日当時、Ａ被告は和歌山県県北部に位置する橋本市の和歌山県警橋本署で生活安全刑事課の係長として勤務していた。一方、Ａ被告に襲われた岩出署に勤務する被害者のＢ子さん（25）＝事件当時＝も独身で岩

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元和歌山県警の家永幸和さんの不祥事

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和歌山県警警部補が婦人警官をレイプ未遂事件。和歌山県警本部広報担当者が虚偽の説明をしていたことが判明。「岩出署」の存在を隠そうとモミ消し工作をする県警本部。

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警察上層部は警察発表の意図的操作が現場での警察に対する信頼を著しくおとしめ、取り返すことのできない警察不信につながることを肝に銘じるべきだ。